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親が子どもの勉強を見てあげる時に、当然行うことは、「親が勉強を教えてあげる」という行為だ。
しかし、子どもの理解力を高め、子どもの頭を良くするために、もっと効果的な方法がある。
それは、「親が勉強を子どもから教えてもらう」ということだ。
多くの親は、子どもに知識を押し付け、それを理解させようとする。
それよりも効果的なのは、理解は子ども自身に任せ、それを親に説明させる、そして、それを親は誉めるということだ。
なぜだろうか?
それは、教えられることよりも教えることの方がはるかに頭を使うし、プロセスも多い、そして、子どもは受け身ではなく、主体的に行うことができるからだ。
例えば、教えられることを例に考えてみよう。
子どもが、親から勉強を教えられる場合、子どもの頭は、理解して記憶するだけである。
しかも、その行為はとても退屈で、主体的というよりも受け身的になるだろう。
そして、ご褒美どころか、「なんでわからないの?」のような罵倒を浴びることさえあるだろう。
こういった勉強に対する心持ちは完全にネガティブである。
それに対して、子どもが親を教える、親が子どもに勉強を教えてもらうとどうなのか?
まずは、親へ教えるための準備として、恥をかかないように自分で調べることからはじめるだろう。
そして、その知識を一旦理解、記憶し、これが重要なのだが、親に理解してもらえるようにその情報を頭の中で整理(再構築)するだろう。
そして、その情報を親の前で自信たっぷりに披露(アウトプット)し、親から誉められてご褒美(褒め言葉)を貰う。
「親から教えられる」ことは、「消極的なインプット」であるのに対し、「子どもが親に教える(親が子どもに教えてもらう)ことは、積極的なインプットとアウトプットの複合技なのだ。
モチベーションも後者の方が圧倒的に続きやすいのは、言うまでもない。
こういったことから、意外なことかもしれないが、子どもの頭を良くする一番の方法は、教えることよりも親が教えられることなのだ。
そして、子どもを罵倒することではなく、子どもを誉めることなのだ。