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この記事の内容
初めての反抗期である「イヤイヤ期」
子どもも赤ちゃんだった頃を過ぎ、少しした2歳から3歳ぐらいになると多くの子どもは「イヤイヤ期」を迎えるようになる。
多くの親にとっては、子どもが初めて親の言うことを聞かなくなる「初めての反抗期」であり、頭の痛い時期でもある。
このイヤイヤ期にどのように過ごせばよいのだろうか?少し考えてみよう。
いちばん大切な事は親が感情的にならないこと
1番大切な事は親が感情的にカッとなったときの対処法だ。
感情的になっているときには、正しく怒ったり、叱ったりすることは絶対にできないだろう。
いくら怒ったり叱ったりしていてもそれはただの親の八つ当たりに過ぎない。それで叱ったとしても絶対に子どもはよくならない。
ではどうしたら良いのか?
私も感情的にならないのかと言うとそんなことはない。感情的にカッとなったりもする。
でもそんな時には絶対に怒ったり叱ったりしないようにしている。そして感情的なものが覚めた後で叱るようにしている。
感情をやり過ごした後で叱る
例えば、子どもがお出かけの帰り道、地べたに座り込んでダダをこねたとする。もう歩きたくないとダダをこねているような場合だ。
親だって1日中抱っこしたり、気疲れもしているので、くたくただ。
何度もそんな感じのやりとりを繰り返し、ダダをこねられ続けると、冷静だった自分も次第に怒りが込み上げてくるだろう。
「もう我慢できない。お前なぁ!!ここに置いて帰るぞ!!」そんな言葉が感情的に出てしまうのもこんな時だ。
でもこんな時は少しだけ我慢して感情が通り過ぎるまで待つべきだ。10秒でも20秒でも良いのでじっとこらえる。そして感情が通り過ぎるのを待つ。
そうすることで感情的になっていた自分の心も少しは落ち着いてくるだろう。その後、感情的でない状況であれば子どもを叱っても良い。
「〇〇君(〇〇ちゃん)、もうパパは、あなたのわがままには、付き合えません。バイバイ、先に帰っちゃうね!」そんな怒りの表現をしたとしても構わないだろう。
1番のポイントは、叱る親が感情的になっているか?なっていないか?の違いだ。
子どもは敏感に感じ取っている
自分がちゃんと叱られているか?それとも感情的な八つ当たりの被害者になっているのか?子どもは敏感に感じ取っているものだ。
正しく叱られた子どもは、物事の正しい方向を学び、成長につなげるが、感情的に八つ当たりをされた子どもは何も学ばない。
心の中に残るのは親の恐怖心と反抗心だろう。
なぜイヤイヤ期を迎えるのか?
なぜ子どもは2歳から3歳になると、イヤイヤ期を迎えるのだろうか?
それは、自我や自立心の発達による自己主張が原因で、言うなれば子どもの成長によるものだ。
子どもが、これぐらいの時期になると、こうしたい、ああやりたいという個性が発達してきて、それを親に邪魔されると「イヤ!」と言ってみたり、自分で実際にやってみてもできなかったりすると、自分ではできると思っていたのに、できなくてかんしゃくを起こしたりするようになるものだ。
これは子どもの成長の証を示す行動であり、本当は親にとっても喜べる出来事であるのだ。
イヤイヤの内側にある理由を探る
子どもがイヤイヤを発したときに、まず親のできる事は、子どもがいやいやを発する理由を探ることだ。
なぜわがままを言っているのか?他に何かしたいことがあるのか?疲れているのか?ちゃんとした理由があるのか?それとも単なるわがままままなのか?そんな事を探る必要があるだろう。
子どもは感情的にイヤイヤを発する時もあるが、ちゃんとした理由があってイヤイヤを発していることも多い。その理由をひとまず理解することが重要だろう。
そのためには、子どもを頭ごなしに叱るだけではなく、聞き役になってみることも重要だ。
子どもが、まだあまりにも小さすぎて、うまく伝えることができないかもしれないが、多くの場合、何らかのことは教えてくれるだろう。
イヤイヤの理由に共感する
イヤイヤの理由がわかった場合は、次にそれに共感することが大切だ。たとえそれが子どもの悪いわがままであってもだ。
そうすることで子どもは認めてもらえたと言うことを親から感じ取ることができるだろう。
子どもが悪いことをしているときは上記の共感した後に叱る
子どもを叱るのは、やっとこの時になってからで、子どもの気持ちに共感した後である。
「〇〇くんの気持ち、お父さん(パパ)は分かるよ。でもね、〇〇君のすることは、〇〇だからいけないって知ってるでしょ?このままだと〇〇君は〇〇になっちゃうよ(悪い状態)」のように叱る。
もちろん、こんな完璧にしかれない時の方が多い。
そんな時は「そんな悪い子はパパ知らない。バイバイ!」のように突き放してもしょうがないだろう。
感情的にならなければ、そんな叱り方でもよいだろう。
子どもにちゃんとした理由があった時
子どもにちゃんとした理由があった時は、出来る限りその理由を尊重して、子どもにその通りやらせてあげるべきだ。
親はなるべく手を貸さず、失敗しても良いので、やらせてあげるべきだ。そして、どんな小さな事でも褒めてあげるようにすると良いだろう。
そうすることで、イヤイヤの反応を成長にもつなげることができる。
そんな感じで自分がやりたいこと実行して、成功して褒められる。そんな小さな成功体験の積み重ねが子どもを大きく育てるだろう。
ときには子どもの感情を利用することも
上記で、親は感情的になってはいけないと数多く書いているが、子どものほうもとても感情的で、単純に感情的な面で、ちゃんとした理由もなく、イヤイヤを発しているときもあるだろう。
そんなときは、その感情を利用することも1つだろう。楽しい言葉かけや、スキンシップなどの遊びで、感情を明るい方向に変えてやることができることも多い。
さっきまでぐずって泣いていたとしても、ちょっとした言葉かけや遊びで、けろっと笑ったりもする。
そのように、子どもの感情をうまく利用して、明るくすることで、親のストレスも軽くすることも可能だろう。