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この記事の内容
子どもにテレビを見せるべきか?
親になって迷うことの1つとして、子どものテレビとの付き合わせ方がある。
本などを読んで調べてみると、特に生まれた後から3歳位までの間はテレビを見せすぎない方がよいと書いてあるものが多い。
そのくらいの子ども(例えばうちの子ども)に、テレビを見せると、テレビにしか意識がいかなくなり極端に意識を集中して見ている。
確かに、そんなテレビの見方をしていると、完全な受け身状態であるため、自分で積極的に考えることもないだろうし、両親とのコミュニケーションもとても薄くなるだろう。
子どもと親がテレビを見ることの問題点やその逆のメリットについても考えてみよう。
子どもにテレビを見せることの問題点(デメリット)
問題1 目が悪くなる
子どもに長時間テレビを見せたり、テレビゲームをさせたりすると確実に目が悪くなる。自分もそれが原因で目が悪くなった。
問題2 親とのコミュニケーションが減る
子どもがテレビを見ているときは一心不乱にテレビを見ている。親が何かを話しかけても無視、または気づかないぐらいである。
一日の間に子どもと接することのできる時間というのは限られているのに、その大半の時間をテレビに奪われてしまうことになる。
言葉を覚える前の子どもは、両親からの積極的な話しかけで言葉を覚えるので、コミュニケーションの量が減ると、言葉を覚えるスピードも遅くなる。
問題3 自分で考える遊びが少なくなってしまう
子どもがテレビにかじりついていると、自分で考える遊びをしなくなってしまう。
ひたすらぼーっとテレビを見ているだけで、頭や手足を使ったようなおもちゃでは遊ばなくなる。これは頭脳の発達にとってマイナスだろう。
続いて、子どもにテレビを見せるメリットについても考えてみよう。
子どもにテレビを見せることのメリット
メリット1 英語番組などを勉強用途に使うのであれば、子どもを惹きつける魅力が高い
特にNHKの幼児・子ども向け英語番組など、歌やお話なども多用しているそれらのものはどれもよくできている。
日本語の幼児・子ども向け番組と比べて、明らかに予算が少なそうな感じもしなくはないが中身はよいと思う。
そんな感じでNHK教育の番組を中心に、子どもの教育のために使うのであればとてもよい教材になるだろうと思う。
メリット2 動物や乗り物など普段身の回りにないものでもテレビを通じて見せることができる
子どもの好奇心を養うためにはいろいろなものに接しさせる必要があるが、親がしてあげられることについても限界がある。
自宅の近所のものであれば(例えば、乗り物や動物など)全て見せてあげることもできるが、日本以外の国のことやお金が相当にかかるようなことについては子どもに見せてあげることもできないことも多いだろう。
そんなときにそれらを見せてあげるのにテレビは適しているだろう。
こうやって考えてみると、子どものテレビとの付き合い方は、漫然と付き合っていれば毒になるが、うまく使えば薬にもなる、そんな感じではないだろうかと思う。
続いて、子どもではなく、親がテレビを見ることの問題点とメリットについて考えてみよう。
親がテレビを見ることの問題点(デメリット)
問題1 無駄に時間を浪費してしまう
漫然と何の目的もなく、テレビを見ることは本当に時間の無駄だ。
普段忙しく働いているし、またはそんなに無駄に過ごす時間もないのだから、もし、無駄なテレビを見る時間があったら、その時間を睡眠に充てた方がよいだろう。
また、自分の時間(勉強や趣味の時間)さえも少なくなってしまうことも問題だろう。
問題2 無駄に時間を使った分、子どもとのコミュニケーションの時間を減らしてしまう
大人がテレビに集中しすぎて、子どもからの呼びかけに答えないような場面というのがテレビを見ているときにはあるが、このようなことが重なることで子どものとのコミュニケーションが薄くなっていく
親がテレビを見ることのメリット
メリットはほとんどない
これが子どもの場合と異なるところだが、親の場合は、テレビを見ることのメリットが少ない。
ちょっと前までは、ニュースなどの情報を得るための情報源は、テレビであったが、現在では、テレビである必要は全くない。現在では、インターネットがあるからだ。
インターネットは、垂れ流し状態のテレビと違い、自分で見たい情報を一覧から選択できるため、情報を取得する効率も高い。
似たような理由で、新聞や本の必要性というのはまだ高いと思うが、テレビの必要性というのはそう高くないと感じることも多い。
実際にテレビを見ることを止めてみて実感したこと
実は私も上のようなことを考えてから、テレビを見ることをやめた。でどうだったかと言うと、「テレビを見るのをやめて本当によかった」と感じている。
感覚的な話になるが、時間がとてもゆっくりな流れになったし、時間の流れが相当遅く感じる。
惰性でテレビを見ていた時は、テレビ番組の時間によって1時間や2時間の流れというのがあっという間であったが、その時間を勉強時間や、妻の手伝いの時間、子どもとの遊び時間に充てたことで、テレビを見ていた頃よりもよりも一日の長さがには2倍か3倍になったようなイメージだった。
もちろん、子どもとのコミュニケーション量が増えた。
テレビに気をとられて、子どもの問いかけに適当に応えるというようなことことがなくなった。
また、子どもと遊ぶ時間だけでなく、妻の手伝いの時間も増え、家族サービスの量が全体が増えた。
そして、自分だけの時間が増えたため、勉強時間や趣味のための時間も増えた。
勉強時間については、将来的には子どもと一緒に勉強する時間として共有することもできるだろう。
そういう意味では、将来の子どもの勉強時間を確保する上でもよいことだ。
子どものことを考えることで親の生活態度が正しい方向に向かっていく。
なんだか、子どもを成長させているというよりも、親が成長させられているというような感じだ。
テレビのこと1つをとってみても、そんなことを感じずにはいられない。