夫婦で簡単にできる絵本の読み聞かせ方(年間2,000冊以上、疲労回復効果・夫婦仲の向上などのメリットも)

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わかってはいるけど、簡単ではない日々の絵本の読み聞かせ

「小さな子どもを成長させるために最も重要なことは?」と聞かれると、私が思いつくのは日々の運動と食事、睡眠、そして絵本の読み聞かせだろう。

(参考記事:絵本の読み聞かせのにおける6つのコツと3つの工夫

しかし、絵本の読み聞かせはやってみると意外と大変なことだ。

まず、忙しい親にとってゆっくり絵本を読んであげられる時間などはないし、読めたとしても疲れていて眠かったりなど、いろいろな事情により気が散ってしまい本当に大変だ。

過去には、私も妻も同じであり、毎日1冊分を読むこともなんとかという有様だった。

しかし、夫婦である読み聞かせ方を実践することで、これまで毎日絵本を平均6冊分以上、年間を通して2,000冊分以上の絵本の読み聞かせを行っている。

また、この方法には読み聞かせを行う側の親の疲労回復効果や、夫婦仲の向上などの隠れたメリットもある方法だ。

夫婦が一緒にいなければならないなど、万人に使える方法ではないが、少し紹介してみたい。

夫婦で簡単にできる絵本の読み聞かせ方

読み聞かせを行うときの流れは以下のとおりだ。

  1. 絵本の読み聞かせのタイミングは夫婦を含めた家族全員での就寝前で、場所はベッドか布団の上で行う。
  2. まずは子どもに絵本を選ばせる。私の場合は、2人の子どもに3冊分ずつ、計6冊分を選ばせている。(もちろん2,000冊も絵本も持っていないので、繰り返し読む絵本も出てくる。同じ絵本を繰り返し読むことはよいことで、子どもが暗唱できるぐらい読んでやるとさらに効果が上がるだろう。)
  3. 子どもが選んだ本を内容量のバランスを考え2つに分ける。2つに分けた絵本は、父親と母親で相談してどちらがどちらを読むか決める。
  4. 父親または母親が子どもに絵本の読み聞かせを始める。読み聞かせをしている間、読み聞かせをしていない方の親は、読み聞かせをしている方の親の体をマッサージしてあげる。(事前に体のどこが凝っているか聞いておくとよいだろう。)
  5. 片方の読み聞かせが終われば、読み聞かせ役とマッサージ役を交代する。

読み聞かせの間、夫婦がマッサージしあうことが最大のポイント

読み聞かせ方の流れを見ていると、「読み聞かせの間夫婦がマッサージをしあうだけ?」「そんなこと?」と思う人も多いことだろう。

そのとおり、それだけのことだ。しかし、これにはメリットが相当多い。この方法が毎日うまくいく人は年間2,000冊分の読み聞かせなんて簡単だ。

名付けて「夫婦マッサージ絵本読み聞かせ」のメリットについて触れていこう。

「夫婦マッサージ絵本読み聞かせ」のメリット

メリット1 穏やかな気持ちでゆったりと子どもへ絵本の読み聞かせができる

メリットの1つめは、穏やかな気持ちでゆったりと子どもの絵本読み聞かせができるということだ。

普通子どもへの絵本の読み聞かせとなると、多くの親にとって面倒で眠たくもなるため、早く終わらせたいという感情がどうしても出てしまい、読み聞かせが早口になったり雑になったりしがちだ。

しかし、マッサージをされると不思議にそうはならないのだ。

マッサージされているのがとても気持ちいいので、ゆっくりしてその時間をのばしてもよいかと言う気持ちが起き、早く終わらせようとは思わない。

そのことが、絵本をゆったり、穏やかな気持ちで読み聞かせすることにつながるのだ。

もちろん子どもの反応や集中力もそういった読み聞かせの方が高いのは言うまでもないことだろう。

メリット2 読み聞かせを行う絵本の冊数が少々多くても抵抗感が少ない

絵本を年間2,000冊分程度読み聞かせを行おうと思うと、毎日最低6冊分以上読み聞かせを行う必要があるだろう。

この6冊分と言う数字は、多くの親にとって1人では難しいと感じるのではないだろうか。

もし、これが1人3冊分になるとうとうだろう?なんとかいけるとは思わないだろうか?加えて、マッサージ付きとなると?ぜひやってほしいと思わないだろうか?

マッサージをしてくれるのであれば3冊分と言わず、5冊分でもよいと思う夫婦もいることだろう。

そうすると夫婦で1日10冊分の絵本の読み聞かせができることになる。ざっと年間3,500冊分以上だ。

これが年間2,000冊以上の絵本の読み聞かせを可能にするこの方法の肝だ。

メリット3 絵本の読み聞かせをたくさん行うほど体の疲労が回復する

普通、絵本の読み聞かせはたくさんやればやるほど疲れることだろう。

しかし、このマッサージを行う方法だと、絵本の読み聞かせをすればするほど体の疲れがとれる。

肩凝りがひどいときなど本当に体がしんどくてマッサージをしてほしいようなときは少しでも絵本の読み聞かせが増えるように、そして少しでも多くのマッサージを受けたいと思うから面白い。

本をたくさん読んでもらえる子どもはもちろんのこと、読み聞かせを行う親にもメリットが多い。Win ー Winな方法なのだ。

メリット4 夫婦のコミュニケーション・スキンシップの向上につながる

絵本の読み聞かせを行うような年代の子どもを持つ親は、普段から相当に忙しいことだろう。

仕事ではバリバリ働き、家では子どもから目を離せないような状態にあるだろうからだ。

そんなときに危機に陥りやすいのが夫婦の関係だ。

忙しくなり、夫婦2人の時間が持てなくなり、性的な関係なんて論外、スキンシップやコミュニケーションさえ著しく減少してしまう場合さえあるだろう。

そのような関係性が薄くなっている夫婦に対してもこの読み聞かせの方法はおすすめだ。

お互いの体をマッサージすることは、日常触れることさえ少なくなっていた夫婦にとっては、とても貴重なスキンシップとなるし、子どもの就寝前の時間を一緒に過ごすことでコミュニケーション量も増えるだろう。

毎日の少しのマッサージのスキンシップが夫婦の関係を良くすることにつながっていくのだ。

メリット5 子どもの安心感・家族への満足感につながる

マッサージをしながら本の読み聞かせを行っていると、子どももなんとなく幸せそう、または楽しそうにしていることに気がつくだろう。

夫婦が仲良くマッサージをしている姿を見て、子どもたちは安心感を感じているのだ。

子どもたちにとって親の仲が悪いということほど辛いことはない。彼ら(彼女ら)の世界でこれよりつらいことはないだろう。

反対に、両親の夫婦仲がよいことは、子どもたちの中では最もうれしいことなのだ。夫婦が仲良くマッサージをしてスキンシップをとる姿を見ながら、親の中について安心し、幸せを感じ、生活のペースである家族に信頼を置くのだ。

たかが夫婦のマッサージであるが、子どもたちにはまた別の視点で写っているのだ。

この方法のデメリット

最後にこの方法のデメリットについても考えておこう。

まず、当たり前であるが、夫婦が揃っていないとできない方法であるということがある。

多くの働く人にとって、子どもが寝るときに一緒にいられるというのは、それほど多くないのかもしれない。

多くの父親、もしくは母親は、遅くまでがんばって働いているし、出張や単身赴任、離婚や死別など、物理的にどちらかの親しかいないという場合だって数多くある。

物理的に無理という場合は、この方法は全く使い物のみならずデメリットであるだろう。

一石五鳥になりうるか!?

しかし、仕事を調整すればなんとかなるような夫婦であれば週に数回からでもがんばってみてはどうだろうか。

自分の仕事の進め方を見直して、早く家に帰るチャンスになりうるし、それがもしもできれば家族も仕事も前へ大きく進化していることを実感できるだろう。

そういった意味でこの絵本の読み聞かせの方法が多くの人にとって一石五鳥になればと願うところだ。




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