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この記事の内容
父親も知っておくべき幼児期に不足しがちな栄養素「鉄」
最近、幼児の食において鉄不足の話題が取り上げられることが多くなっている。
「鉄」は、ご存じの通り、血液中のヘモグロビンを作るために欠かせない栄養素で、不足した場合は貧血状態になるものだ。
最近では、魚や海藻を摂る量が少しずつ減ってきていることや、食の多様化などにより、鉄欠乏症が増えてきているという。
頭脳の発達、身体の発育に重要な影響を及ぼす「鉄欠乏症」
たかが鉄分不足を貧血程度と考えておいてはいけない。
鉄欠乏症が続いた場合、子どもの脳の発達・体の発育に重大な発達障害が起こってしまう可能性があるので注意が必要なのだ。
普段は中々食生活にタッチできない父親としても、子どもの健全な心と身体の発育のためにこの鉄不足には気をつける必要があるだろう。
鉄分を効果的に摂るためには「海藻」「魚」「肉」
では、どのようにすれば鉄分を効果的に摂取することができるのだろうか?
それには、積極的に海藻や魚、肉を食べさせることだ。
特に鉄分を多く含む「海苔(のり)」などの海藻類や、他にもDHAを含む魚などは特におすすめと言える。
例えば魚の中でも白身魚ではサンマやいわし、赤身魚ではカツオやマグロの赤身などが良いだろう。
年齢などに応じて赤身・白身の選択、加熱の仕方などには注意が必要なものの、これらの魚を積極的に摂らせると良いだろう。
海藻で鉄分を摂る場合には「ヨウ素」に気をつける
海藻類は、鉄分を摂るために積極的に摂らせたいものの1つだ。
しかし、海藻には注意点もある。
海藻の摂り過ぎで「ヨウ素」を摂り過ぎないことだ。ヨウ素は、もちろん欠乏してもいけないが、摂り過ぎてもいけないとされる栄養素だ。
(甲状腺肥大などにつながるため)特に、こんぶやひじきにはヨウ素も多く、いくら鉄が摂れるといってもヨウ素も過大摂取となる恐れがあるため、多くを食べることはあまりおすすめできないだろう。
「鉄」を摂取するためにおすすめは「海苔(のり)」「カツオ」「サンマ」
そこでおすすめなのが「海苔」だ。海苔は鉄が豊富な割には、ヨウ素が比較的少なめの海藻だ。
板海苔(よくある食卓海苔)程度であれば食べ過ぎることもない点も安心だろう。
また、「カツオ」もカツオのたたきなどが比較的安価で手に入ることや、鰹節なども日々の食べさせやすいためおすすめだ。
その他、解凍品等が年中手に入りやすい「サンマ」などもおすすめだろう。サンマには安価な缶詰もあり、缶詰は骨まで柔らかく食べやすいため、鉄以外の栄養素(カルシウム)などを摂取するためにもおすすめだ。
毎日の食卓で、これら食材を子どもと一緒に食べること、これが普段食事に深く関わらない父親であってもできる鉄欠乏症対策だろう。