幼児期の子ども(幼児)の生活習慣で絶対に気をつけるべき2つの生活習慣とは?

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最近の幼児の子育てで増えている生活習慣に関する「絶対にやってはいけない」こと

生活習慣など、子育ての環境は昔から比べると大きく変わってしまった。

それは、社会全体の生活環境の変化や科学技術の発達等も大きくかかわっている。

しかし、どんなに環境が変化したとしても、子どもを絶対に巻き込んでいけないということある。特に、悪い生活習慣には子どもを巻き込むことのないよう注意が必要だ。

具体的に、特に気をつけるべき(絶対にやってはいけない)生活習慣はというと「運動不足」と「夜型生活(睡眠不足を含む)」の2つだ。

この悪い2つの生活習慣は、単に親の生活習慣が悪いというわけではない部分もあるだろう。

上でも書いたように、社会の変化や科学技術の発展なども一つの要因だからだ。現在の環境は、人間がたくさん歩く必要がないように、または深夜に生活しても困らないように日々社会全体が進化している。

しかし、子どもは、絶対に「運動不足」と「夜型生活(睡眠不足を含む)」にしてはいけない。

この2つの悪い生活習慣が子どもに与える影響について考えてみよう。

運動不足が子どもに与える影響

最近では、運動不足の子どもがとても増えていると聞く。

ゲーム機やテレビなどの遊び方の変化や、習い事の増加や多様化、防犯上の理由など、多くの理由があると思われるが、これらの変化を考えるだけでも、子どもの運動量が増えているとは考えづらいことがわかるだろう。

そして、この子どもの運動不足は、考えているよりも深刻な影響を与えていることが度々指摘されるようになってきている。

子どもは体を動かし同時に頭をフル回転させている

心身ともに未発達な幼児期にとって、鬼ごっこでも、平均台でも、ボール遊びであっても、何かしら体を動かすことは体の運動神経を発達させる訓練になると同時に、頭の中をフル回転させ、脳の発達にもつながっていく。

細かく一連の行動を考えてみると、子どもはまわりの状況を分析(インプット)して、頭の中で次の行動を考え、実際に行動(アウトプット)するという瞬間的なインプットとアウトプットを行い続けているのだ。これは、テレビをぼーっと見ているだけでは起きない変化だ(インプットのみだ)。

また、子どもの脳を発達させるために「絵本の読み聞かせ」なども大いに注目を集めているが、絵本の読み聞かせも基本インプットが中心である。

そのような点から考えても、インプットとアウトプットが大量に両方行える運動の効果は高いことが理解できるだろう。

心身の発達や集中力、コミュニケーション力、決断力の発達にも悪い影響

それでは運動不足に子どもが陥った場合、どのようなことが起こるのだろうか?

それについては、重度な運動不足であるほど心身の発達の遅れを引き起こすことが指摘されている。頭も心も体もだ。

また、運動で心身を使わなかった子どもは、集中力も十分に養われなかったり、コミュニケーション能力自体も低くとどまる(養われない)可能性なども指摘されている。

子どもが運動を行う上では、誰かとコミュニケーションをとりながら(コミュニケーション能力)、集中して(集中力)、自分で考えながら(思考力・決断力)、体を動かしていくのだろうから、もし運動をさせなかった場合は、それらの発育に悪影響が発生すること当然のことだろう。

夜型生活で子どもがダメになる?

次に夜型生活が子どもに与える影響についても考えてみよう。

現代の生活では親の仕事などによって生活スタイル自体が夜型になる場合も多くなっている。夜型生活自体は何となく子どもに良くない気がするが、実際のところも悪い影響が多い。

そのため、可能な限り朝方に改める必要があるだろう。その理由としてよく知られているのがセロトニンの生成にかかわる影響だ。

セロトニンとは、脳の神経細胞間を伝達物質として働いていて、体温調節に始まり、摂食、行動、睡眠、学習、記憶、情動など、ありとあらゆる人間の行動に関与している物質だ。

セロトニンがいつ作られるかというと、朝の太陽を浴びたり、運動をしたときに多く作られるため、もし夜型の生活になった場合、十分なセロトニンが作られず、子ども発育にその影響が及んでいくこととなる。

例えば、心身の発育に重要な睡眠にも影響が及び、学習や記憶の機能も低下し、情動で自分を抑える力も低くなってしまう。強い不安感が続いたり、キレやすくなったりすることにもこのセロトニンは関与している。

こういったことから、子どもの夜型生活は、心身の発育にとって重大な悪影響を及ぼす可能性が高いのだ。

朝型の規則正しい生活を送り、たくさん運動させることこそが子どもを賢くする

多くの人は子どもの頭を良くするために、何か習い事をさせたり、他の子どもと違ったドリルや、年齢に不釣り合いな難しい勉強などをさせたりするものだ。

しかし、それがきっかけで運動不足になったり、夜型生活になったり、十分に太陽の日を浴びたりできないような生活になってしまえば、それらの努力が無駄に終わってしまうことだってあるだろう。

朝型生活の規則正しい生活を送り、運動することを軽視してきた人は、基本を見直すべきだろう。その基本こそが、子どもを多くの面で賢くするのだ。




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