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この記事の内容
父親は母親に絶対に勝てない?
最近はイクメンブームなどもあり、父親が子育てに参加する場面というのも非常に多くなった。
そして、まわりからそれらが違和感なく見られるようになったし、それらに理解を示す男性や父親の割合も徐々に増えてきているのだろう。
私もその(イクメン)一人だが、子育てをしていてつくづく思うことは、父親は母親になれない、父親は母親に絶対勝てないということだ(当たり前すぎることであるが)。
子育てにおける父親の存在というのは無駄なのだろうか?
父親の存在は、家庭における二人目の大人以上の存在
勝ち負けはとりあえずおいておいて、自分たち父親が思っている以上に、子どもにおける父親の存在というのはとても大きいことが最近の研究で分かっているようだ。
子どもにとって父親というのはそれほど小さな存在では無いのだ。
2006年のアメリカのレポートで、「子どもの健康的な成長における父親の重要性(The Importance of Fathers in the Healthy Development of Children(https://www.childwelfare.gov/pubs/usermanuals/fatherhood/chaptertwo.cfm))というものがある。
そのレポートによると、父親の存在というのは、家庭における「二人目の大人以上の存在」なのだという。
そして、父親は、子どもたちの幸福に直接影響を及ぼすとも述べられている。
具体的に、父親が積極的に育児に関わることによって以下のようなメリットがあるという。
父親が積極的に育児に関わることでのメリット
- 子どもが、忍耐強くなり、ストレスや欲求不満に対して、うまくそれらを扱えるようになる(子どもがキレにくくなる)。
- 子どもが周りの環境に順応しやすくなり、友達など周りの人たちともうまくやることができる。
- 積極的に育児に父親が関わっている方が、言語能力や知的能力、学業成績が高くなる。
- 子どもの肉体的・精神的な健康を保ち、学業的に良い成績を収め、ドラッグや暴力などの法に反するふるまいを避ける子どもを育てることができる。
父親との大げさでお馬鹿な遊びこそが子どもを育てる!?
多くの場合において、私の場合もそうだが、父と子の遊びというのは、大げさで馬鹿な遊びも多い。悪ふざけばっかりして、妻から冷たい目で見られることも多い。
しかし、実はこれがとても父親と子どもの関係で重要なのだ。
子どもは、このしょうもないアクロバティックな悪ふざけからいろいろなものを学んでいく。
どこまでの悪ふざけは許されて、どこからか許されないかを知るし、それを考えることで自分の振る舞いや感情を制御する方法を学んでいく。
自分の中のストレスをうまく発散しながら、周りとうまくやっていく方法も学ぶ。
父親と違って、母親の場合は、こんな馬鹿な悪ふざけはあまりやらない、というかほとんどやらない。それでは、子どもがうまくストレスを発散する方法というのも知ることができない。
これが突如キレるということにもつながっていくのではないか。これは、父親にしかできない教育なのだ。
感情的な女性と理論的な男性
お馬鹿な部分だけでは無い。一般的に男性より女性の方が感情的で、逆に女性よりも男性の方が理論的だ。
そのため、子どもは母親から感情面では成長を促されるが、理論的に考える能力などは父親から成長を促されるだろう。
理論的に考える力を教えるのは母親よりも父親の方が得意なのだ。
いつもお馬鹿で、時々理論的(知的)な父親でいよう!?
そんなことから考えるに、父親というのは、妻から冷たい目をされるほどいつもお馬鹿でもいいのだ。
まわりで許されるギリギリのところで悪ふざけをやっている高い次元のバランス感覚(!?)から、子どもは世の中とのバランス感覚を学んでいく。そして、自分の感情をうまくコントロールする術をも学ぶ。
しかし、いつもお馬鹿では本当の馬鹿父親で終わるだけであるので時々知的で理論的なところを見せるようにしよう。そして論理的に考える術を身に付けられるように子どもを促していこう。
そうすることで、コミュニケーション能力が高く、そして高い知能持った子どもを育てることにつながるだろう。
決して育児を行う父親の存在というのは無駄では無い。むしろ子どもをしっかりと成長させていくためには不可欠の存在なのだ。